こんにちは!自由を目指す雄です。
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先日、新聞を読んでいたところ、【矜持】の言葉を見かけ、「あれ?何て読むんだっけ~???」と、思わず辞書を引きました。
今回は、この【矜持】という言葉について学びます。
【矜持】の読み方
本来は、きょうじと読みます。
慣用読みでは、きんじと読みます。
ここで出てくる「慣用読み」とは、何でしょうか?
慣用読みとは、「誤読」などにより本来とは異なる読み方が、広く用いられ定着した読み方のことです。
出典:漢字辞典
【矜持】の意味
自分の能力を信じて持つ誇り。自負。
出典:旺文社国語辞典 改訂新版
注意:「きんじ」は慣用読み。
①自分を押さえ慎む。
出典:旺文社漢和辞典 改訂新版
②自分をよく見せかける。
参考:「キンジ」は慣用読み。
自信、自負、自尊といった「誇り」あるいは「プライド(pride)」の感情を意味する語。
出典:weblio辞書
【矜】の意味
矛と、音を表わす今キン(はめ込む意→箝ケン)とで、矛にはめ込む柄の意。
出典:旺文社漢和辞典 改訂新版
借りて「あわれむ」意に用いる。
一、ほこの柄。
二、➀あわれむ。「矜恤キョウジュツ」
②おしむ。
③あやぶむ。
④かなしむ(哀)。「哀矜」
⑤ほこる。「矜恃」
⑥おごそか。
⑦つつしむ(敬)。
三、➀やもお。年老いて妻のいない男。=鰥カン
②やむ(病)
【持】の意味
寺ジ(ジ・チは変わった音。もつ・はべるの原字)に(手)を増し加えて、「もつ」意に用いる。
出典:旺文社漢和辞典 改訂新版
➀もつ。
(ア)手にとる。
(イ)たもつ。まもる。「保持」
(ウ)もちこたえる。「満を持す」
②たすける(扶)。「扶持」
③勢力がつりあって優劣がない。=跱ジ。「対跱」
④おさめる(治)。正す。
【矜恃】使い方
実に清浄純粋な、いじらしい愉悦と矜持とを抱いて、余念もなしに碩学の講義を聴いたり、豊富な図書館に入った・・・
出典:「観画談」 幸田露伴
ピンポン大学の学生であるという矜持が、その不思議の現象の一誘因となって居るのである。伝統とは、自信の歴史であり、日々の自恃の堆積である。日本の誇りは、天皇である。日本文学の伝統は、天皇の御製に於いて最も根強い。
出典:「古典竜頭蛇尾」 太宰治
元来友情は、お互が対等であって互に尊敬し合うことのできる矜持ということが重要な契機であるから、奴隷や暴君が真の友情をもち得ないということの強調としていられるのであった。
出典:「異性の間の友情」 宮本百合子
終わりに
いかがでしたでしょうか?
【矜持】という言葉自体は、日常会話の中で使われることは、そう多くはないと思いますが、新聞を始め記事の中で目にすることがあります。
パッと見て「きんじ」と読んでしまいそうですが、慣用読みに慣れてしまっている言葉は【矜持】の他にも沢山あります。
そこについては、また次の機会に学びましょう!