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周りの人の中に、いつも命令口調で話す人はいませんか?
そのような人に対して、不快感を抱いたり、どのように接すればよいか悩んだりすることもあるかもしれません。圧を感じるこの話し方。なぜ命令口調で話す人がいるのか?その心理的背景に迫り、どのように対応すればよいかを紹介します。
常に命令口調で話す人の心理
命令口調の人は、相手に不快感を与えることがありますが、その背景には様々な心理があります。主な心理として以下のものが挙げられます。
コントロール欲求:自分が主導権を握っていたい
命令口調には、「自分が状況を管理したい」「相手を動かしたい」という欲求が現れていることがあります。これは不安や不確実性に対処するための自己防衛の一種で、自分がコントロールしていると感じることで安心感を得ようとしている可能性があります。
自尊心の防衛:弱さを見せたくないという心理

一見強気に見える命令口調も、実は自分の弱さや不安を隠すための手段になっていることがあります。「自信がない」「劣等感があるけれどそれを悟られたくない」という思いから、攻撃的な言葉を使うことがあります。
自己中心性と周囲への軽視:他人と自分を比較
自分が優先されないと満足せず、自分の意見や思いを伝えたいという願望が強く、はっきり言い過ぎてしまうことがあります。また、他人と自分をランク付けし、常に優位に立っていたいという願望があります。
幼少期の環境の影響:親や周囲の言葉遣いの模倣
育った環境も大きく影響します。もし幼少期に命令口調の大人に囲まれて育った場合、無意識のうちにその言葉遣いが“普通”だと認識されることがあります。心理学ではこれを「社会的学習」と呼び、人は他人の行動を観察し、それを模倣する傾向があります。
幼い頃から手取り足取り育てられた人は、やってもらって当然だと勘違いし、命令ばかりしてしまうことがあります。

感情的になっている:ストレス・焦り・怒りの表出
命令口調は、感情が高ぶっている時にも現れます。特にストレスや焦りを感じている時、人は言葉に余裕がなくなり、つい直接的な表現になりがちです。これは「感情の自己調整」がうまくいっていないサインかもしれません。
命令口調の背景にある心理学理論:参考文献
アドラー心理学:目的論と勇気づけ
アドラー心理学では、人の行動は「過去の原因」ではなく「未来の目的」によって動機づけられると考えます。
- 命令口調は「自分が優位に立ちたい」「相手を支配したい」という目的の表れ。
- 背景には「劣等感」や「不安」があり、それを隠すために強い言葉を使う。
- アドラーは「勇気づけ」が重要とし、対等な関係を築く依頼口調を推奨しています。
社会的学習理論(バンデューラ)
人は他者の行動を観察し、それを模倣することで学習します。
- 幼少期に命令口調の親や教師に囲まれて育つと、それが「普通のコミュニケーション」として定着。
- 命令口調は“学習されたスタイル”であり、無意識に再現される。
心理的リアクタンス理論(ブレーム)
人は「自由を脅かされた」と感じると、反発する心理が働きます。
- 命令口調は相手の選択の自由を奪うため、反感や抵抗を生みやすい。
- 逆に、命令口調を使う人自身も「自分の自由が脅かされるのでは」という不安から、先手を打って命令することがある。
認知行動理論:スキーマと自動思考
人は過去の経験から「スキーマ(思考の枠組み)」を形成し、それに基づいて自動的に反応します。
- 命令口調は「自分が指示しないと物事がうまくいかない」というスキーマの表れ。
- これは「過剰な責任感」や「完璧主義」とも関係している。
常に命令口調の人への対処法
命令口調の人への対処法は、相手の性格や状況によって異なりますが、主な対処法として以下のものが挙げられます。
冷静に対応する
感情的に反応せず、冷静に自分の意見を伝えるようにしましょう。
きっぱりと断る
理不尽な要求や、あなた自身が納得できないことに対しては、はっきりと断ることが大切です。
質問形式で返す
「~したらどうだ?」「~するべきだろ」などと命令された場合は、「どうしてそうする必要があるのですか?」と質問形式で返すことで、相手に考えさせることができます。
相手の気持ちを理解する
相手がなぜ命令口調になるのか、その背景にある心理を理解しようと努めることで、冷静に対応できるでしょう。
適度な距離を保つ
ストレスを感じる場合は、相手との距離を置き、深入りしないようにしましょう。
自分の意見を伝える
黙っていると更に強い態度になる可能性がある為、深呼吸して落ち着いてから、自分の意見をきちんと伝えてみましょう。
改善を促す
オブラートに包んだ言葉で伝えることで、相手を不快にせず改善を促すことができるでしょう。
おわりに
命令口調で話す人との付き合いは、時にストレスを感じ、つい反感を抱いてしまうことがあますが、その裏にある心理的要因に目を向け、適切な対処法を用いることで、より円滑なコミュニケーションを図ることができる可能性があります。一歩距離を置いて観察し、「なぜこの人はそういう話し方をするのか?」と考えてみることで、コミュニケーションのヒントが見つかるかもしれません。
この記事が、あなたの人間関係をより良いものにする一助となれば幸いです。
出典:Change For Woman
出典:Domani
出典:brelove.jp
出典:wakatusmail.com
出典:職場の人間関係110番