こんにちは!自由を目指す雄です。
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感染拡大が止まらず、依然どういった方向へ向かうのか先の見えない新型コロナウイルスによる肺炎。
これまで感染経路は「飛沫感染」と「接触感染」とされてきましたが、新たに「エアロゾル」によって感染するという報道がありました。
エアロゾル感染は空気感染に近いものであり、パンデミックの引き金になる可能性が高くなっています。
一般的にウイルスなどが感染するルート
1つめは「接触感染」。ドアノブなどウイルスがついた部分に触れて手についたウイルスが体に入って感染します。
2つめは「飛沫感染」。感染した人のせきやくしゃみなどの飛まつに含まれるウイルスが、体に入って感染します。
3つめは「空気感染」。飛沫よりもさらに小さい粒子が空気中に出て、それを吸い込むことで感染します。
新型コロナウイルスについては、接触感染と飛沫感染が確認されていますが、今のところ空気感染は確認されていません。
韓国紙「中央日報」から9日、上海市民政局が2月8日の記者会見で、新型肺炎の感染経路として「エアロゾル感染がある」と明らかにしたと報道がありました。
市民政局幹部は、「エアロゾル感染は飛沫が空気中で微粒子となり、これを吸入して感染するものであり、一切の社会活動関連の会合を取り消すべき」と強く注意を呼び掛けました。
英BBC電子版も上海市民政局の会見内容を報道しています。
エアロゾル感染とはどういうものなのでしょうか。
エアロゾル感染とは
エアロゾルとは、気体中に浮遊する微小な液体または固体の粒子を指し、ミスト、ヒュームとも呼ばれ、霧や煙霧、スモッグなどもエアロゾルの一種です。
一般的に粒径は分子やイオンとほぼ等しい0.001マイクロメートルから、花粉などと同等の100マイクロメートル程度までの広い範囲にわたるが、国立感染症研究所は5マイクロメートル未満と定義しています。
エアロゾル感染とは、ウイルスが水蒸気など空気中の他の物質と混ざり合うことで形成されるものです。
クシャミや咳による飛沫より粒子が小さく軽いため空中に漂いやすく、一般的に飛沫なら2メートル程度の飛散で済むところ、エアロゾルならそれ以上の遠距離にも飛散する恐れがあります。
はしかの原因となる麻疹ウイルスは、粒子が非常に軽く飛び散りやすいため、空気感染することが分かっています。
更なる拡大は避けられそうにない
そもそも、1月初旬に「震源地」の武漢市内での流行が分かっていたにもかかわらず、中国政府が「ヒト・ヒト感染」を認めたのは同21日のことでした。
今月3日には習近平国家主席ら党指導部は、「初動ミス」を認める声明を出しましたが、時を経るごとに修正される中国政府の見解。
今後、どんな重大発表があってもおかしくはないでしょう。
心配なのは、ウイルスの突然変異による「感染力強化」や「劇症化」です。
現在、世界29カ国で感染が確認されていますが、WHOのテドロス・アダノム事務局長は今回の新型コロナウイルスによる肺炎について、「SARSやMERSほど致命的ではないようだ」と指摘しました。
また、80%以上の患者は軽い病状で回復しており、肺炎や呼吸困難など重症になるのは14%程度、呼吸器不全、敗血症性ショック、多臓器不全などで重篤になるのは5%程度、致死率は2%としています。
新型コロナウイルス流行の中心地となっている中国中部・湖北省の衛生健康委員会によると、2月20日朝現在における中国本土での死者は2,112人となっているとの発表がありました。
エアロゾル感染は起きているのか?
SARSの際もエアロゾル感染があったとされ、医療機関で治療した医師や看護師に感染が広がり問題になりましたが、2月19日遂に中国政府がエアロゾル感染を認めるという報道がありました。
中国国家衛生健康委員会は19日、新型コロナウイルスの感染ルートについて、従来の飛沫感染と接触感染に加えて、霧状に浮遊する粒子に混じったウイルスを吸引するエアロゾル感染の可能性があるとの見方を示しました。
中国政府が公式見解で認めたのは初めてとなります。
同委が発表した文書は「比較的密閉された環境で長時間、高濃度のエアロゾルにさらされた場合に感染の可能性がある」と指摘しました。
エアロゾル感染は、感染力が非常に大きい空気感染とは異なるとされるが、患者のせきやくしゃみによる飛沫感染と比べると感染範囲は拡大します。
エアロゾル感染については上海市当局が2月8日、専門家の意見として主な感染ルートと認められると発表した一方で、中国疾病予防コントロールセンターは翌9日の記者会見で「エアロゾルを介して感染することを示す証拠はない」と否定するなど、中国国内でも見方が割れていました。
日本の見方はどうでしょうか。
厚生労働省結核感染症課は「日本国内で分かっているデータを分析しても、空気感染したと証明できるに足る証拠は見つかっていない。
あわてず、せきエチケットや手洗いなど、これまでも周知してきた飛沫感染、接触感染を防ぐ対策をこれからもお願いしたい。」としています。
厚生労働省はエアロゾル感染について「証拠なし」としていましたが、中国政府が認めたこともあり、今後の早急な分析が待たれます。