こんにちは!自由を目指す雄です。
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人の性格や姿勢を表現する記事の中に、「愚直」という言葉を使っているものを見かけます。
しかし、その人の美点を伝えたい時、この「愚直」という言葉は適切なのでしょうか。
愚直の意味
愚
心と、音を表す禺(まわりくどい意)とで、こころのはたらきののろい意を表す。
出典:旺文社漢和辞典 改訂新版
➀おろか。愚か者。
②ばか正直。
③あなどる。
④自分について謙そんの意を表わすとき添える語。
直
もと、目に縦の線を加え、まっすぐ見る意。
出典:旺文社漢和辞典 改訂新版
ひいて「なおい」意。
のち、更にまがる意のを加え、曲がっているものをまっすぐに正す意を表わす。
➀なおい。
②なおくする。
③あたる。
④とのい。とまり。当番。
⑤ただ。それだけ。
⑥ただちに。
⑦あたい。ねだん。
⑧あたいする。ねうちがある。
⑨なおす。
⑩なおる。
⑪じき。じきに。
⑫ひた。ひたすら。いちずに。
愚直
①ばか正直。
出典:旺文社漢和辞典 改訂新版
②自分の正直を謙そんしていう語。
おろかしいほど正直で、融通のきかないさま。ばかしょうじき。
出典:旺文社国語辞典 改訂新版
愚直の使い方
ペテロは信じていた。愚直に信じていた。イエスが神の子である事を信じていた。
出典:太宰治 「誰」
そこに重厚な好所があるとすれば、子規の画はまさに働きのない愚直ものの旨さである。
出典:夏目漱石 「子規の画」
・愚直に生きてきた。
出典:日本語表現インフォ
・馬鹿正直とも愚直とも言えるまともさで、真っ向からぶつかる。
まとめ
「愚直」には「愚(おろか)」という文字が入っているので、いい意味には見えません。
本人の謙遜などであえて使うならいいのですが、誠実で正直いちずな姿勢を美点として伝えるには「実直」や「地道」など別の表現を選ぶほうがいいでしょう。
目上の人に使うのは避け、後輩や部下など自分よりも年齢や立場が下の人であっても、不快に思う人がいるかもしれないという認識は持っていた方がよいでしょう。
出典:毎日新聞連載再思三省