こんにちは!自由を目指す雄です。
今日も私のブログにお越し頂きありがとうございます!
人は当然のことながら、歳を重ねるごとに沢山の言葉を覚えていきます。
しかし日本人でありながら、まだまだ知らない日本語は山ほどあるわけでして…。
それも其の筈。
日本国語大辞典には、なんと50万語が収録されているとのことですから。
そんな50万語の中からと言うよりは、自分が若い頃に使えていたら良かったな~と思う言葉を勝手に選び、その意味と使い方を知りましょう!とうい今回の記事です。
日本語を扱う者として知っておきたい・使いたい言葉を、私なりに選びました。
あくまでも私一個人のレベルで進めていきます。
その第2回目は、【鄙(ひな)びる】です。
【鄙(ひな)びる】の意味
まずは、【鄙(ひな)びる】の意味から見ていきましょう。
いなかびる。
出典:旺文社国語辞典 改訂新版
いなかくさくなる。
【鄙(ひな)びる】は、いかにも田舎のような風情であるという表現で使われることが多いようです。
【鄙】の意味
次に、あまり使わない【鄙】とういう字を詳しく調べてみます。
村を示す阝(邑)と、啚ヒ(穀物倉の意)とで、穀物倉のある農村、いなかの意。ひいて「ひな」「いやしい」の意に用いる。
出典:旺文社漢和辞典 改訂新版
➀こむら(小村)。周代の行政区画の一つ。五百家を一鄙とした。
②采邑サイユウ地。都の付近の王の子弟や重臣の領地。
③郊外↔都。
④ひな。いなか。さと。「辺鄙」
⑤いやしい(賤)
(ア)いなかびている。素朴である。「朴鄙」
(イ)げびた。下品な。
(ウ)通俗的な。「俚鄙リヒ」
⑥いやしむ。みさげる。
⑦しわい(吝)。けち。
⑧自分のことに冠する謙称。「鄙見」
【鄙(ひな)びる】の英語訳
旺文社和英中辞典によりますと、【ひなびた】と表現されていました。
鄙びた rural ; rustic
出典:旺文社和英中辞典
¶ 鄙びた町 a rural [or rustic] town
【鄙(ひな)びる】の使い方
では、有名な小説家の方々は、この【鄙(ひな)びる】どのように使っているのでしょうか。
出典:岡本かの子 「 雛妓」
丸太造りの大きな浴槽に澄み切った温泉があふれ、暖かくなると、天井の梁に巻きついていた蛇が湯気に酔って浴槽へ落ちて来るほどの、当時の法師温泉は鄙びた湯治場で、いまもそうだが旅館は長寿館というのが一つきりしかない。
出典:池波 正太郎 「むかしの味 (新潮文庫)」
今でもなつかしい海浜の鄙びた町の風景である。 ポンポンとのどかに弾む焼玉エンジンの音までが耳の奥に響いて来る。とんろりと油を張ったように静かな入江である。
出典:阿刀田 高 捩れた夜「ナポレオン狂 (講談社文庫)」
終わりに
語彙力のある人は、それだけで人間としての魅力が溢れ出ています。
それは、知っている言葉の数や使いこなせる言葉の数が多いほど、思考は広く、深いものになるからだと思います。
語彙力を高めるために一番大事なのは、日常的に「言葉への感度を高める」ことです。「言葉にこだわる」と言っても過言ではないかもしれません。
「素敵だな」と思える表現があればメモしたり、知らない言葉が出てきたらすぐに調べる習慣をつけるようにしましょう。
下の記事の中で、「私は友人とのお酒の席でも手帳とシャーペンを用意し、会話の中から忘れたくない単語、調べたい内容などを書き留めています。」と書いています。
それは今も変わらず続けています。
言語を扱う者として、多くの言葉を知り、状況に応じて、それらの単語を適切に選び、且つ柔らかい言葉で表現できるよう、これからも言葉を学び続けたいと思います。
参考文献:GLOBIS CAREER NOTE