こんにちは!自由を目指す雄です。
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私世代の頃は、太陽系の惑星の並びを「水・金・地・火・木・土・天・海・冥」と学びました。
2006年、それまでの惑星から準惑星へと区分が変更になった「冥王星」。
今回は、なぜ冥王星が準惑星へと「格下げ」になってしまったのか。
その理由と、「惑星の定義」とは何かを学びます。
太陽に近い惑星の順番
太陽のように自ら光り輝く星を恒星といい、夜空を見上げて光り輝いている星も、そのほとんどが恒星で太陽の仲間です。
恒星は、その星自体が光を放出しているという大きな特徴を持っています。
「恒」は、「つね」とも読み、「いつまでも変わらない」という意味を持ち、恒星同士の距離や位置がいつも変わることなく、常に同じ場所にあることからこのように呼ばれるようになりました。
太陽をはじめ恒星の周りを公転している大きな星がありますが、これらの星を「惑星」といい、惑星の動きの記録から、星座の間を惑うように移動していることから、「惑星」と呼ばれるようになりました。
普段私達が呼んでいる「星」には、大きく分けて「恒星」と「惑星」に分けられるのです。
太陽系惑星は、太陽を中心にその大きな重力に引き付けられながら好転している惑星と、小惑星や彗星といった「小天体」から成り立っています。
太陽に近い惑星の順番は、水星→金星→地球→火星→木星→土星→天王星→海王星→冥王星。
私が学習した時代は、まだ冥王星も惑星の一つでした。
2006年冥王星は準惑星へ
冥王星は1930年米国の天文学者クライド・トンボーにより発見され、当時は地球ほどの大きさだと思われていました。
冥王星には、「カロン」と呼ばれる衛星があることが後に分かるなど、9つ目の惑星とされていました。
しかし、詳しく観測を続けていくと他の惑星と違う点が出てきたのです。
冥王星の直径は、月よりも小さくアメリカ合衆国の南北と同じくらいであること。
太陽の周りを回る軌道が他の惑星より細長いこと。
他の惑星より軌道の面が傾いていること。
21世紀に入り、冥王星よりも大きな「エリス」という星が見つかったこと。
こうした点から、太陽系の研究者の間で「冥王星を惑星から外したらどうか」という意見が出始めたのです。
惑星の条件
2006年8月に開かれた国際天文学連合総会(IAU)で、それまで明確でなかった惑星の定義を定めるとともに、準惑星という分類を新たに設けることが採択されました。
惑星の定義
- 惑星とは、 太陽の周囲を公転し、直径2000km以上の天体である。
- 惑星とは、 太陽の周囲を公転し、自身の重力で安定な形状を保つ天体である。
- 惑星とは、 太陽の周囲を公転し、独占的に軌道を占める天体である。
上記定義によると、第1第2までは冥王星も当てはまりますが、冥王星は軌道の近くに無数の星が見つかっていたため第3の条件がクリアできませんでした 。
そして、国際天文学連合は準惑星という新しい分類を作りケレス、エリスとともに冥王星をここに分類しました。
研究者が「格下げ」に異議
昨年、CNNは以下の記事を掲載しています。
冥王星の「格下げ」について異議を唱える声が一部の研究者から上がっています。
当時の判断の根拠となった惑星の定義に関する説明がそもそも有効ではなかったことを理由としています。
国際天文学連合(IAU)は惑星の条件として、太陽の周りを公転する天体であること、球形もしくはそれに近い形状を維持していること、公転軌道上を独占的に占める天体であることを挙げています。
冥王星に関しては、他の天体を排除し独占的に占めるだけの質量を有していないとの見方から、惑星の条件を満たしていないという結論が下りました。
準惑星への「格下げ」の決定をめぐってはこれまでも議論が起こっていましたが、改めてこれに反論する内容の論文が昨年米科学誌に掲載されました。
論文を執筆した研究チームは「独占的に軌道を占める天体」という条件に着目し、過去2世紀以上の文献を調べたところ、この条件を惑星の定義に使用している研究は、19世紀初頭に発表された1件のみだったそうです。
論文の主執筆者である米セントラルフロリダ大学のフィリップ・メッツガー氏は惑星の区分について、十分な質量があり、重力によって球形を維持しているかどうかを基準にするべきだと提言しています。
西洋占星術では今でも重要な意味を持つ
こうして太陽系の惑星から準惑星へ「格下げ」になった冥王星ではありますが、西洋占星術ではいまでもしっかりとした重要な意味を持ちます。
冥王星は蠍座の支配星(ルーラー)で、破壊と再生を司る惑星です。
冥王星は1つの星座(サイン)を通過するのに、10年~30年近くの期間を要するため、その影響は時代を大きく変革していくような時代的な動きへと繋がります。
冥王星の特徴は、強制的且つ徹底的に働く点です。
ひとたび働き出すとその状況を根本から変えてしまう変化をもたらし、その現象が表れる様は非常に極端です。
0か100とういう様に巨万の富を築く事もあれば、逆に全てを失うことも考えられるのです。
このように西洋占星術に於ける冥王星は非常に影響力が大きく強烈な力を持っているのです。
いかがでしたでしょうか。
冥王星が準惑星になったその理由と、西洋占星術に於ける重要な意味を知り、もっと深く学びたい気持ちになりました。
また機会があれば天体について、お伝えしたいと思います。