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東京五輪・パラリンピックの延期決定に伴い陸上競技の世界競技連盟は、2021年世界陸上競技選手権大会を2022年に実施すると発表しました。
開催地は変わらずユージーン市で、アメリカ合衆国での世界陸上開催は初となります。
さて、そのユージーンはどこにあるのでしょうか。
世界陸上2015北京大会の記事はこちらです。
アメリカ合衆国オレゴン州
ユージーン(Eugene)はアメリカ合衆国オレゴン州西部にあり、ポートランド、セイラムに次ぐ3番目に大きい都市で、オレゴン州レーン郡郡庁やオレゴン大学の所在地として有名です。
豊かな農業地帯と森林に囲まれた農林産物の集散地であり、 バターやチーズなどの酪農製品、羊毛の生産が盛んです。
ユージーンはスポーツが盛んな都市で、競技者の為のトレーニングやリハビリテーション、パーフォーマンスセンターを始め、25kmに及ぶ舗装されたバイクロードなど設備がとても充実しています。
毎年4月に開催されるユージーンマラソンは2007年の初開催以来、人気を集めているイベントで1万人近い人が参加し、オリンピックの選考大会にもなりました。
オレゴン州の気候
ケッペンの気候区分によると、西岸海洋性気候の温帯に属します。
夏でも猛暑とはならず過ごしやすく、冬も高緯度の割には極度に冷え込むことなく温和で、雨量の年較差も少なく安定しています。
開催予定期間
当初2021年8月6日~2021年8月15日を予定していましたが、2022年7月15日~2022年7月24日へと変更されました。
Dates confirmed for World Athletics Championships Oregon 2022.
— World Athletics (@WorldAthletics) April 8, 2020
15-24 July 2022
メイン会場
アメリカ陸上競技の聖地と言われるヘイワード・フィールドで2022年の世界陸上が開催されます。
ヘイワード・フィールドはオレゴン大学内にある、全米一有名な陸上競技スタジアムです。
国際陸上競技連盟ではクラス1認証スタジアムとして、IAAFダイヤモンドリーグ大会、2014年には世界ジュニア選手権を開催しました。
日本からユージーンへの行き方
ユージーン空港はオレゴン州で2番目に利用客の多い空港で、マーロンスイートフィールド空港(EUG)とも呼ばれています。
羽田空港・成田国際空港・関西国際空港から、ユナイテッド航空・デルタ航空・アメリカン航空などのアメリカ系航空会社を利用し、サンフランシスコやデンバー、シアトルを経由して行くことが出来ます。
名ランナーが数多く生まれた街
ランナーの街通称「トラックタウン」と呼ばれるユージーンは、数多くの名ランナーを輩出したオレゴン大学や、全米一有名な陸上競技スタジアムであるヘイワード・フィールドなど、競技の練習に必要なソフト面とハード面が至る所に最適な状態で用意されています。
オレゴン大学のオレゴントラッククラブ(OTC)は、世界最高クラスのランナー達があらゆる国から集まり、数多くのオリンピック選手を輩出する、その名を世界中に轟かせる名門育成機関なのです。
オレゴン州出身、ユージーンというキーワードから一人の伝説のランナーが浮かび上がります。
スティーブ・プリフォンテーン(Steve Prefontaine)です。
1960年代後半から、中長距離走の記録を次々と塗り替え、出場した試合153戦120勝という圧倒的な強さで成績を残し、22歳にしてアメリカ陸上界で最も有名なランナーとなりました。
1973年生まれたばかりのNIKEは、この陸上競技界に突如現れた彗星と契約を結び、スティーブ・プリフォンテーンは世界で初めてNIKEのシューズを履いた伝説のランナーになったのです。
1975年5月29日、ヘイワード・フィールドで行われた5,000m競技に参加し、13分23秒8というタイムで、自身の持つアメリカ記録を更新しての優勝となりましたが、これが彼にとって最後の試合となってしまったのです。
日付が変わり間もなくして、自動車事故によりアメリカ陸上界の伝説のランナーは24歳という短い人生に幕を閉じました。
プリの愛称で親しまれた彼がなくなった今でも、ユージーンという町に住む人間に強い影響を与え続けていると言われています。
伝説が残した言葉
「言葉や音楽を使ったり、筆と絵の具を使って創作活動をする人もいる。私は走ることによって美しいものを作りたい。人々の目を奪い「あんな風に走る人をこれまで見たことがない」と言わせたい。」
「まずゴールをもつこと。それをぜひ紙に書くといい。書くことによって、それが自分のものになるから。自分の時間を無駄にするんじゃないぞ。自分のベストを尽くさないのは自分の才能を無駄にすることだ。」
2022年に延期を決定
世界陸上競技連盟会長は、2年ごとの世界選手権を2021年に開催しない場合、「22年と23年の2年連続開催も可能だ」と述べ、「すでに東京五輪の出場権を得ている選手はその権利を維持する」と明言していました。
東京オリンピックが2021年7月23日から8月8日の日程での実施と発表されたことを受けて、世界陸上競技連盟は、開催日程の重複を避けるため、2021年世界陸上選手権の1年延期を決定しました。
新しい日程は2022年7月15日から24日までとなり、7月下旬に開催される英国バーミンガムでのコモンウェルスゲームズ、8月にドイツのミュンヘンで開催されるヨーロッパ陸上競技選手権との衝突を避けるために選択されました。
世界陸上競技連盟会長は、夏の間に3つのイベントを連続して開催することは、「世界中の陸上競技ファンにとって大きな興奮になる」と話しました。
そして、2023年ブダペスト大会と2年連続開催が決定しました。