こんにちは!自由を目指す雄です。
今日も私のブログにお越し頂きありがとうございます!
【矜持】【捏造】【漏洩】【堪能】【消耗】【情緒】【攪拌】【攪乱】【貪欲】【固執】と続いてきています慣用読みシリーズ。
その第11回目は、【端緒】です。
今回は、【端緒】の本来の読み方と意味を学びます。
【端緒】の本来の読み方
本来は、「たんしょ」と読みます。
「たんちょ」は、「たんしょ」の慣用読みです。
「たんちょ」は慣用読み。
出典:旺文社国語辞典 改訂新版
【端緒】の意味
物事のいとぐち。てがかり。「端緒を開く」
出典:旺文社国語辞典 改訂新版
いとぐち。手がかり。はじめ。
出典:旺文社漢和辞典 改訂新版
「タンチョ」は慣用読み。
【端】の意味
立と、音を表す耑タン(たいらかの意→坦タン)とで、直立の意。ひいて「ただしい」、借りて「はし」の意に用いる。
出典:旺文社漢和辞典 改訂新版
➀ただしい。まっすぐ。「端正」
②ただす。正しくする。
③はし。すえ。さき。「末端」
④へり。きわ(際)
⑤事がら。「万端」
⑥わけ。理由。
⑦はじめ。いとぐち。きざし。
⑧もと。本源。「大端」
⑨つまびらか。
⑩もっぱら。
⑪布の長さの単位。
【緒】の意味
↓の記事を、ご参照下さい。
【端緒】の英語訳
(初め) the beginning ; the start ;
出典:旺文社和英中辞典
(起源) the birth ; the origin ;
(手掛かり) a clue ⦅to⦆ ; a key ⦅to⦆⇒いとぐち
【端緒】の使い方
それで今、すこしく端緒をここに開いて、秋から冬へかけての自分の見て感じたところを書いて自分の望みの一少部分を果したい。まず自分がかの問に下すべき答は武蔵野の美今も昔に劣らずとの一語である。
出典:「武蔵野」 国木田独歩
五十年余り前に死んだ Max Stirner が極端な個人主義を立てたのが端緒になっていると、一般に認められているようです。
出典:「食堂」 森鷗外
これが悶着の端緒である。之を避けるには便所へでも行くふりをして烟の如く姿を消してしまうより外はない。
出典:「申訳」 永井荷風
それが犯人逮捕の端緒となった。
出典:旺文社和英中辞典
It provided the clue to the arrest of the criminal.
彼は問題解決の端緒をつかんだ。
He got [ or found ] a clue that led to the solution of the problem.
締めの言葉
いかがでしたでしょうか?
時代と共に読み方が変わっていく言葉は、まだまだ他にもあります。
日常の中に少し学びを取り入れて、そして、少しだけ「知識力」を高めてみてはいかがでしょうか?
最後はこの言葉で締めたいと思います。
『知識は力なり』『knowledge is power』
イングランドの哲学者、フランシス・ベーコンの格言でした。