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HIV 知識

HIV検査から陽性確定までの流れと私に現れた耐え難い急性期症状

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こんにちは!自由を目指す雄です。
今日も私のブログにお越し頂きありがとうございます!

まさか自分が?と思いましたが。
2019年12月2日、HIV陽性であるとの判定結果が出ました。

今回は、耐え難かった急性期症状がどのようなものであったかと、HIV検査を受けて陽性判定が出るまでの流れを、私のケースでご説明致します。

HIV(ヒト免疫不全ウイルス)の病期

HIV感染症は、HIVが免疫細胞である白血球の一種リンパ球(主にCD4陽性リンパ球)に感染し、免疫系が徐々に破壊されていく進行性の伝染性疾患です。

感染初期(急性期)→無症候期→AIDS発症期と経過をたどっていきます。

苦痛の4週間(急性期)

急性期HIVに感染すると、感染後2週間から4週間くらいの間にHIVは急激に体内で増殖を始め、CD4陽性リンパ球を破壊していきます。

この時期に、発熱・咽頭痛・筋肉痛・リンパ節腫脹・発疹といったインフルエンザ様症状が見られますが、数週間で消失します。

後にHIVの急性期症状であることが判明した私の苦痛の4週間は、以下の様な症状で経過していきました。

2019年11月01日 深夜38.3℃
午前中、インフルエンザワクチンを接種しました。
深夜であった為、市販の解熱鎮痛剤で様子を見ました。
一旦は37℃台まで解熱しましたが、すぐに38℃台に上がってしまう状態でした。
どこが痛いという訳ではなく、悪寒と体中に痛みがありました。

2019年11月02日 38.5℃
過去の経験からインフルエンザを疑い内科受診しましたが、前日にワクチンを接種しているという理由で、この日は検査も処方もなく、悪寒と体中の痛みと共に帰宅することになりました。

2019年11月03日 38.8℃
耐えるに耐えられず、救急外来を受診しインフルエンザの検査と採血をしましたが、異常が見つかることはありませんでした。
抗生剤と解熱鎮痛剤を処方され、「これで下がってくれる」と安心したのを覚えています。

2019年11月04日 38.4℃
処方された解熱鎮痛剤で一旦37℃台まで解熱したので、コンビニへポカリスエットを買いに外へ出ると、外気に当たった瞬間に熱が上がり始める感覚を覚えました。
たった数分の外出でしたが、帰宅後はやはり38℃台に上がっていました。
以降、この状態が繰り返され、この頃から多量の寝汗をかくようになり、一日に何度も更衣するようになりました。
食欲がない訳ではなかったのですが、身体が受け付けない状態で、ヨーグルトとスープ、そしてポカリスエットで栄養を維持していました。
一日中横になていましたが、体中の痛みで寝返りさえも気合を入れないとできない状態になっていました。
以降、熟睡できず睡眠不足の日々が続きます。

2019年11月05日 39.3℃
体中の痛みに胸・お尻・ふくらはぎの筋肉痛がプラスされ、今までに感じたことのない激痛がこの日から始まりました。
耐えるに耐えられず、再度内科受診しインフルエンザの検査を依頼しましたが陰性でした。
採血・レントゲン・心電図と検査をして頂きましたが異常はなく、点滴と2種類の解熱鎮痛剤を処方して頂き帰宅することになりました。
昼頃から咽頭痛も出現し、飲水もきつい状態になってきました。

2019年11月06日 39.8℃
口内炎が数か所に出始め、咽頭に白い吹出物のようなものがあり、激痛が始まりました。
激痛により内服時しか水分を摂ることができず、また歯磨きをすると出血、歯茎の腫れと違和感を感じていました。
最初は薬疹だと思っていましたが、この頃から全身に赤黒い発疹が出現してきました。

2019年11月07日 39.3℃
繰り返し繰り返し「もうこのまま死なせて下さい。」と布団の中で祈るようになり、変わることのない激痛、そして下がることのない高熱と格闘していました。
トイレに行こうと起き上がると眩暈が出現し、起立性低血圧を起こすようになっていたのです。
水分は内服時のみで、食事を摂ることはできない状態にまでなっていました。
薬の飲み過ぎからか、胃部不快が出現してきました。

2019年11月08日 39.0℃
赤黒い発疹はあっという間に顔から大腿部まで色濃く広がり、特に鼠径部は細かい発疹が無数に現れていました。
「一週間も熱が下がらず、こんな状態になるのは絶対におかしい。」と思いながら、iPhoneで検索すると膠原病やHIVが候補に挙がってきました。
すぐ検査に行きたい気持ちはありましたが、体中の痛みで電車に乗っても一駅が限界の状態でした。

2019年11月09日 38.3℃
38℃台に下がったので、全身の発疹も含めもう一度受診しました。
その際、内科の前に皮膚科受診を勧められたので、皮膚科医にこれまでの過程を説明したところ、全身状態不良により入院することになりました。
皮膚科での病名は滲出性紅斑型中毒疹でした。
点滴による補液とステロイド剤の内服による治療が始まりました。

2019年11月09日~2019年11月15日 入院
点滴とステロイド剤の治療のおかげで、入院3日目頃より咽頭痛と発疹・寝汗は落ち着いて来ましたが、同時に嘔気が出現し始めたのもこの頃でした。
起き上がったり、何度も寝返りを打って、やっと消失するといった何とも表現のしようのない不快な感覚でした。
熱は38℃以上になることはありませんでしたが、37.5℃という日が2日ほどありました。
1週間の入院である程度までは回復したように思えていました。

2019年11月16日17日
退院後、自宅療養の2日間でしたが、衣服が肌に触れる摩擦で皮膚表面に痛みが生じ始めました。
特にみぞおちを中心に胸部と腹部の広範囲に痛みを感じました。
この痛みは、2週間近く続きました。

2019年11月18日 38.8℃
仕事復帰の初日の朝でした。
熱はあったものの、処方されていた薬で何とか37℃台まで下がり出勤しました。
仕事中、悪寒と体中の痛みが徐々に現れましたが、何とかこの日の勤務を終えました。
帰宅後、倒れるように布団に入り、嘔気と格闘しながら眠りにつきました。

2019年11月19日 37.5℃
この日も出勤しましたが、周りの同僚から「見ていられない」と言われるほど、辛そうに動いていたようです。
悪寒と体中の痛みが現れ、昼過ぎに体温を測ると37.5℃でした。
頑張って残り半日を乗り切り、帰宅後は食事も摂らず倒れるように眠りにつきました。

2019年11月20日 36.6℃
やっと36℃台に下がり、少しずつ体中の痛みは軽減してきました。

2019年11月21日
以降、熱が上がることはなく、徐々に普段の生活に戻ることが出来ました。

2019年11月22日~24日
この3日間再度熱が上がらなければ、HIVの検査へ行くことを決めました。

Darwin LaganzonによるPixabayからの画像

HIV検査と判定結果

2019年11月25日
検査の詳細

予約不要・無料検査・即日検査・結果は当日2時間後・要確認検査の結果は7日後


保健所においてHIV検査を受けました。
結果は当日2時間後とありましたが、1時間後の発表でした。
結果は、陽性でした。
しかし、これまでの経緯から他のウィルスによる偽陽性の可能性もあり、確認検査をしてからの判定となるとの説明でした。

2019年12月02日
確認検査の結果、HIV陽性でした。
保健所の医師によるカウンセリングを受け、HIV治療拠点病院を紹介して頂き受診する運びとなりました。

2019年12月03日
紹介して頂いた大学病院に受診し、ここで初めて上記症状がHIVの急性期症状であることが分かりました。
診察は1時間以上かかり、それから採血・採尿・レントゲンなどの検査をしました。
次回の再診で主治医が決まり、コーディネーターナースやソーシャルワーカーを含め、検査結果から今後の方針を決めて行くこととなります。

これから

以上、私に現れたHIVの急性期症状と検査の流れでした。

これから決まる治療方針や検査データなど、そして現れてくるだろう体調の変化をその都度このブログにアップしていきたいと思います。

「まさか」が「まさか」でなくなった時、不安に駆られる時間が長くありましたが、ありのままの自分をここで表現していきます。

自由を目指す雄でした。

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