こんにちは!自由を目指す雄です。
今日も私のブログにお越し頂きありがとうございます!
人は当然のことながら、歳を重ねるごとに沢山の言葉を覚えていきます。
しかし日本人でありながら、まだまだ知らない日本語は山ほどあるわけでして…。
それも其の筈。
日本国語大辞典には、なんと50万語が収録されているとのことですから。
そんな50万語の中からと言うよりは、自分が若い頃に使えていたら良かったな~と思う言葉を勝手に選び、その意味と使い方を知りましょう!とうい今回の記事です。
日本語を扱う者として知っておきたい・使いたい言葉を、私なりに選びました。
あくまでも私一個人のレベルで進めていきます。
【あまねく】【鄙(ひな)びる】【たおやか】【つまびらか】と続き、第5回目は【老婆心】です。
先日放送されていて「サザエさん」では、この【老婆心】がテーマになっていました!
【老婆心】の意味
まずは、【老婆心】の意味から見ていきましょう。
不必要な世話をやくこと。
出典:旺文社国語辞典 改訂新版
くどすぎる親切。
おせっかい。
(用法)おもに自分から他人に忠告するようなときにへりくだっていう語。
【老婆心】の英語訳
次に、英語では【老婆心】をどのように表現するのか見てみたいと思います。
¶私は老婆心からこう言うのだ。
出典:旺文社和英中辞典
I say this out of kindness [ or for your good ].
grandmotherly [ or excessive ] solicitude;
(取り越し苦労)unnecessary [ or useless ] anxiety;
【老婆心】の使い方
では、有名な小説家の方々は、この【老婆心】どのように使っているのでしょうか。
以上はただ私の経験だけをざっとお話ししたのでありますけれども、そのお話しを致した意味は全くあなたがたのご参考になりはしまいかという老婆心からなのであります。あなたがたはこれからみんな学校を去って、世の中へお出かけになる。
出典:「私の個人主義」 夏目漱石
青森の兄さんとも相談して、よろしくとりはからわれるよう老婆心までに申し上げます。或いは最早や温泉行きの手筈もついていることかと思います。温泉に引越したら御様子願い上げます。
出典:「虚構の春」 太宰治
わたしは平生文学を志すものに向って西洋紙と万年筆とを用うること莫れと説くのは、廃物利用の法を知らしむる老婆心に他ならぬのである。
出典:「十日の菊」 永井荷風
そして、頻りに、「これは私の老婆心からだが、あなたなんぞもここで大いに将来を考える時だね、この様子じゃ、決して楽観は出来ませんよ……やるなら死ぬ覚悟だ」と云い、そういう時は、特別声を潜め、言葉をひきのばして云うのである。
出典:「刻々」 宮本百合子
終わりに
【老婆心】とは、年配の女性が、度を越してあれこれ気を遣うことの意味であり、必要以上に世話をやこうとする自分に対して、へりくだっていう語として使われていました。
しかし、最近では性別や年代を問わず、多少度の過ぎた親切に対して、【老婆心】を使う傾向にあるようです。
参考:言葉の手帳
語彙力のある人は、それだけで人間としての魅力が溢れ出ています。
それは、知っている言葉の数や使いこなせる言葉の数が多いほど、思考は広く、深いものになるからだと思います。
語彙力を高めるために一番大事なのは、日常的に「言葉への感度を高める」ことです。「言葉にこだわる」と言っても過言ではないかもしれません。
下の記事の中で、「私は友人とのお酒の席でも手帳とシャーペンを用意し、会話の中から忘れたくない単語、調べたい内容などを書き留めています。」と書いています。
それは今も変わらず続けています。
言語を扱う者として、多くの言葉を知り、状況に応じて、それらの単語を適切に選び、且つ柔らかい言葉で表現できるよう、これからも言葉を学び続けたいと思います。