こんにちは!自由を目指す雄です。
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中国湖北省政府は10日、同省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の死者が同省で871人になったと発表、中国政府による前日の発表と合わせると中国本土全体での死者は900人を超えました。
SARSが流行したきっかけになったのは、『スーパー・スプレッダー』と呼ばれる、一度に多人数を感染させる患者の存在でした。
あるスーパー・スプレッダーから、また別のスーパー・スプレッダーへと感染することによって、SARSは爆発的に広がっていったのです。
今回の新型コロナウイルスでも、一人の患者から14人の医療従事者が感染したという報道があり、既にスーパー・スプレッダーが現れているのかもしれません。
スーパー・スプレッダーとその特徴
スーパー・スプレッダーとは
感染症を引き起こす病原体に感染したホストのうち、通常考えられる以上の二次感染例を引き起こす者を指します。
スーパー・スプレッダーは、感染源となり自分以外の多くの人への感染拡大に拍車をかけることから、感染症コントロール・感染症疫学上での大きな懸念材料となります。
スーパー・スプレッダーの特徴
スーパー・スプレッダーは、感染症の原因となる細菌やウイルスを保持した状態で非常に多くの人々と接触し、感染者の急増をもたらします。
ウイルスを増殖させやすい体質によって他者に対し強い感染力を備えていたり、職業柄多くの人と接触したり多くの地域を行き来したりする人物が、結果としてスーパースプレッダーとなりやすいです。
また、免疫力の高い人はウイルスを保有しているにも拘(かかわ)らず、症状があまり出ず比較的元気なので、結果的に動き回って多くの人を感染させてしまう可能性もあります。
潜伏期間中で自覚症状がなかった例もあれば、罹患の兆候を軽視して活動をつづけた例もありました。
欧州では、フランスとスペイン、英国で感染が確認されました。
これらの感染者は、シンガポールでの会議から帰国した英国人とフランスのスキーリゾートで接触しており、スーパー・スプレッダーの懸念が強まっています。
中国では、このスーパー・スプレッダーを「毒王」と呼びます。
拡散される新型コロナウイルス
2020年1月25日になって、中国共産党の政治局は首相の李克強氏がトップを務める新型コロナウイルスの対策チームをようやく設置しましたが、既にウイルスが拡散してしまった今、遅きに失しています。
習近平氏の新型コロナウイルスによる肺炎への対処には、国内外から情報の不透明・隠蔽や人命の軽視などについての疑問や批判の声が高まっています。
中国当局による「人災」の面も指摘され、世界的騒動を巻き起こしている新型コロナウイルスとは、そもそもどんな特徴があるのでしょうか。
ウイルス変異の可能性
ウイルスには、毒性は強いが感染力は弱いものと、毒性は弱いながら感染力の強いものがあります。
・毒性は強いが感染力は弱い…エボラ出血熱、SARS
・毒性は弱いが感染力が強い…新型インフルエンザ、新型コロナウイルス
SARSの致死率9・6%に比べ、今のところ新型コロナウイルスのそれは3%程度と見られていますが、この致死率は、中国の医療水準の低さが影響していると言われています。
実際、日本国内初の感染患者は5日間入院しただけで退院しています。
特効薬はないとはいえ、インフルエンザと同じようにきちんと隔離し、治療を施せば重症化する確率は低いということになります。
しかし、SARSに比べて致死率は低いものの、高齢者や基礎疾患を持っている患者にとって命に関わるウイルスであることに変わりはありません。
新型コロナウイルスに関しては楽観視はできない警戒すべき点があります。
ウイルスにはDNA型とRNA型の2種類があり、今回のウイルスは後者です。
RNA型の特徴は、変異を修復する機能を持っていないため、損傷が起こりやすい点にあります。
つまり、DNA型より変異する可能性が高いということです。
今後、毒性も感染力も上がるケースが考えられ、現時点でSARSより毒性が弱いからといって油断するべきではないということです。
感染力が強まっていると認めた中国政府。
既に新型コロナウイルスが変異を遂げ、「制御不能」に陥っている証に映らなくもないとの見方もありますが、拡大し続けるこの脅威に対抗する予防策は果たしてあるのでしょうか。