こんにちは!自由を目指す雄です。
今日も私のブログにお越し頂きありがとうございます!
人は当然のことながら、歳を重ねるごとに沢山の言葉を覚えていきます。
しかし日本人でありながら、まだまだ知らない日本語は山ほどあるわけでして…。
それも其の筈。
日本国語大辞典には、なんと50万語が収録されているとのことですから。
そんな50万語の中からと言うよりは、自分が若い頃に使えていたら良かったな~と思う言葉を勝手に選び、その意味と使い方を知りましょう!とうい今回の記事です。
日本語を扱う者として知っておきたい・使いたい言葉を、私なりに選びました。
あくまでも私一個人のレベルで進めていきます。
【あまねく】【鄙(ひな)びる】と続き、第3回目は【たおやか】です。
【たおやか】の意味
まずは、【たおやか】の意味から見ていきましょう。
しなやかで優美なさま。
出典:旺文社国語辞典 改訂新版
しとやかで美しいようす。
【たおやか】の英語訳
次に、英語では【たおやか】をどう表現するのか見てみたいと思います。
¶たおやかな graceful ; willowy
出典:旺文社和英中辞典
【たおやか】の使い方
では、有名な小説家の方々は、この【たおやか】をどのように使っているのでしょうか。
裾を曳いて帳場に起居の女房の、婀娜にたおやかなのがそっくりで、半四郎茶屋と呼ばれた引手茶屋の、大尽は常客だったが、芸妓は小浜屋の姉妹が一の贔屓だったから、その祝宴にも真先に取持った。
出典:「開扉一妖帖」 泉鏡花
その下萌えの片笑靨のわずかに見えたる、情を含む眼のさりとも知らず動きたる、たおやかなる風采のさらに見過ごしがてなる、ああ、辰弥はしばし動き得ず。
出典:「書記官」 川上眉山
一度影を隠した銀座の柳は、去年の夏ごろからまた街頭にたおやかな緑の糸をたれたが、昔の夢の鉄道馬車の代わりにことしは地下鉄道が開通して、銀座はますます立体的に生長することであろう。
出典:「銀座アルプス」 寺田寅彦
フランス文学のN君はエスプリとエランの恍惚境を望んでドライブしているらしく、M夫人の球はその近代的闊達と明朗をもってしてもやはりどこか女性らしいやさしさたおやかさをもっているように見えた。
出典:「ゴルフ随行記」 寺田寅彦
終わりに
語彙力のある人は、それだけで人間としての魅力が溢れ出ています。
それは、知っている言葉の数や使いこなせる言葉の数が多いほど、思考は広く、深いものになるからだと思います。
語彙力を高めるために一番大事なのは、日常的に「言葉への感度を高める」ことです。「言葉にこだわる」と言っても過言ではないかもしれません。
「素敵だな」と思える表現があればメモしたり、知らない言葉が出てきたらすぐに調べる習慣をつけるようにしましょう。
下の記事の中で、「私は友人とのお酒の席でも手帳とシャーペンを用意し、会話の中から忘れたくない単語、調べたい内容などを書き留めています。」と書いています。
それは今も変わらず続けています。
言語を扱う者として、多くの言葉を知り、状況に応じて、それらの単語を適切に選び、且つ柔らかい言葉で表現できるよう、これからも言葉を学び続けたいと思います。
参考文献:GLOBIS CAREER NOTE