こんにちは!自由を目指す雄です。
今日も私のブログにお越し頂きありがとうございます!
人は当然のことながら、歳を重ねるごとに沢山の言葉を覚えていきます。
しかし日本人でありながら、まだまだ知らない日本語は山ほどあるわけでして…。
それも其の筈。
日本国語大辞典には、なんと50万語が収録されているとのことですから。
そんな50万語の中からと言うよりは、自分が若い頃に使えていたら良かったな~と思う言葉を勝手に選び、その意味と使い方を知りましょう!とうい今回の記事です。
日本語を扱う者として知っておきたい・使いたい言葉を、私なりに選びました。
あくまでも私一個人のレベルで進めていきます。
【あまねく】【鄙(ひな)びる】【たおやか】と続き、第4回目は【つまびらか】です。
【つまびらか】の意味
まずは、【つまびらか】の意味から見ていきましょう。
【詳らか・審らか】
出典:旺文社国語辞典 改訂新版
細かくくわしいさま。
「詳」はくわしいさま、「審」はわからないものを明らかにするさまの意。
【つまびらか】の英語訳
次に、英語では【つまびらか】をどう表現するのか見てみたいと思います。
詳らか・審らか ¶ つまびらかな detailed ; full ; minute
出典:旺文社和英中辞典
¶ つまびらかに in detail ; in full ; minutely
失敗の原因をつまびらかにする。
出典:旺文社和英中辞典
make the cause of the failure clear.
彼はその問題をつまびらかに述べた。
He stated the problem in detail.
【つまびらか】の使い方
では、有名な小説家の方々は、この【つまびらか】をどのように使っているのでしょうか。
河上徹太郎、小林秀雄諸氏によって、その伝記が余り詳らかでないシェストフは日本文壇に渡来させられた。シェストフはキエフ生れのロシア人で一九一七年にロシアからフランスへ亡命した評論家である。
出典:「今日の文学の展望」 宮本百合子
それ以来逢わぬからまだこの人のレビュー観を詳らかにすることが出来ない。 数日たった後に帝劇で映画の間奏として出演しているウィンナ舞踊団を見た。アメリカのと比べてどこか「理論」の匂いがある。
出典:「マーカス・ショーとレビュー式教育」 寺田寅彦
精細的美 外に広きものこれを複雑と謂い、内に詳らかなるものこれを精細と謂う。精細の妙は印象を明瞭ならしむるにあり。
出典:「俳人蕪村」 正岡子規
終わりに
語彙力のある人は、それだけで人間としての魅力が溢れ出ています。
それは、知っている言葉の数や使いこなせる言葉の数が多いほど、思考は広く、深いものになるからだと思います。
語彙力を高めるために一番大事なのは、日常的に「言葉への感度を高める」ことです。「言葉にこだわる」と言っても過言ではないかもしれません。
下の記事の中で、「私は友人とのお酒の席でも手帳とシャーペンを用意し、会話の中から忘れたくない単語、調べたい内容などを書き留めています。」と書いています。
それは今も変わらず続けています。
言語を扱う者として、多くの言葉を知り、状況に応じて、それらの単語を適切に選び、且つ柔らかい言葉で表現できるよう、これからも言葉を学び続けたいと思います。