こんにちは!自由を目指す雄です。
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【矜持】【捏造】【漏洩】【堪能】【消耗】【情緒】【攪拌】【攪乱】【貪欲】【固執】【端緒】【輸入】【宿命】と続いてきています慣用読みシリーズ。
その第14回目は、【設立】です。
今回は、【設立】の本来の読み方と意味を学びます。
【設立】の本来の読み方
本来は、「せつりゅう」と読みます。
「りゅう」は「立」の正音、「りつ」は「立」の慣用音になります。
参考:精選版 日本国語大辞典
【立】リツ→慣用音 参考:旺文社漢和辞典 改訂新版
【設立】の意味
学校・会社・団体など、組織や機関・基金を新しくつくること。
出典:旺文社国語辞典 改訂新版
会社や機関などを新しく作る。
出典:旺文社漢和辞典 改訂新版
【設】の意味
くさびを打って建設の仕事をする、ひいて「もうける」意を表す。
出典:旺文社漢和辞典 改訂新版
①もうける。
(ア)たてる(建)。作る。「建設」
(イ)置く。備える。「施設」
(ウ)ならべる。陳列する。「敷設」
(エ)したくする。もよおす。
②もうけ。こしらえ。準備。
③おおきい(大)。
④もし。たとい。仮定のことば。
【立】の意味
人が正面を向いて地上(下の横線)に立っている形。ひいて、ひろく「たつ」意。
出典:旺文社漢和辞典 改訂新版
➀たつ。
(ア)まっすぐにたつ。
(イ)たちどまる。↔行。
(ウ)定まる。成る。なりたつ。「成立」
(エ)しっかりとたつ。
(オ)位につく。
(カ)始まる。「立春」
②たてる。
(ア)物を立てる。
(イ)つくる。建てる。「建立」
(ウ)置く。設ける。「私立」
(エ)さだめる。確立する。「立志」
(オ)位につける。↔廃。「擁立」
③たちどころに。ただちに。すぐ。
【設立】の英語訳
foundation ; establishment ; institution
出典:旺文社和英中辞典
語法
foundation は基礎を置くこと
establishment は前者より意味が強く、永続的な存在とすること
institution は前二者より範囲が広く、永続的でないことにも用いる
【設立】の使い方
そして喜んで私塾設立の儀を承諾した、さなきだにかれは自分で何らの仕事をか企てんとしていて言い出しにくく思っていたところであるから。「杉の杜の髯」の予言のあたったのはここまでである。さてこの以後が「髯」の予言しのこした豊吉の運命である。
出典:「河霧」 国木田独歩
その後、廃藩置県、法律改定、学校設立、新聞発行、商売工業の変化より廃刀・断髪等の件々にいたるまで、その趣を見れば、我が日本を評してこれを新造の一国と云わざるをえず。
出典:「学者安心論」 福沢諭吉
日本における外国文学翻訳の現状、プラーゲ旋風の不当、日本翻訳家協会設立等について各国代表の理解が求められたそうである。
出典:「ペンクラブのパリ大会」 宮本百合子
この病院の設立は町にとっての大きな福音だ。
出典:旺文社和英中辞典
The foundation of this hospital is a great blessing to the town.
学説の確立。
the establishment of a doctrine.
慣例を設ける。
institute a custom.
締めの言葉
いかがでしたでしょうか?
時代と共に読み方が変わっていく言葉は、まだまだ他にもあります。
日常の中に少し学びを取り入れて、そして、少しだけ「知識力」を高めてみてはいかがでしょうか?
最後はこの言葉で締めたいと思います。
『知識は力なり』『knowledge is power』
イングランドの哲学者、フランシス・ベーコンの格言でした。