こんにちは!自由を目指す雄です。
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【矜持】【捏造】【漏洩】【堪能】【消耗】【情緒】【攪拌】【攪乱】【貪欲】【固執】【端緒】【輸入】【宿命】【設立】【睡眠】【蛇足】【出納】【呂律】【惨敗】と続いてきています慣用読みシリーズ。
その第20回目は、【重複】です。
今回は、【重複】の本来の読み方と意味を学びます。
【重複】の本来の読み方
本来は、「ちょうふく」と読みます。
漢 音→チョウ
参考:旺文社漢和辞典 改訂新版
【重複】の意味
同じ物事が重なること。重なり合うこと。
出典:旺文社国語辞典 改訂新版
じゅうふく。
同じ物事がかさなる。
出典:旺文社漢和辞典 改訂新版
【重】の意味
一、➀おもい。↔軽。
出典:旺文社漢和辞典 改訂新版
(ア)目方がおもい。
(イ)事態が容易でない。「重病」
(ウ)深い。「重恩」
(エ)多い。「重禄チョウロク」
(オ)てあつい。「重聘ジュウヘイ」
(カ)たいせつな。「重要」
(キ)たかい。たっとい。「貴重」
(ク)おもおもしい。落ち着いている。
②おもく。非常に。
③おもんじる。
(ア)とうとぶ。たっとぶ。「尊重」
(イ)おもいとする。はばかる。恐れる。
④おもさ。おもみ。「重量」
⑤荷物。「輜重シチョウ」
⑥てあつい。ねんごろ。「鄭重テイチョウ」
二、➀かさねる。かさなる。
(ア)積みかさねる。「重屋」
(イ)加える。
(ウ)くりかえす。
②かさねて。しばしば。いくども。
③かさね。かさなり。
④みおも。みごもる。「身重」
⑤かたしろ。木主。神霊の代わりとして祭るもの。
⑥おくて。穀物のおそく実のなるもの。=穜トウ
【複】の意味
复フク(かえる)に彳を増し加えた字。転じて「ふたたび」「また」の意に用いる。
出典:旺文社漢和辞典 改訂新版
一、➀かえる。
(ア)ひきかえす。↔往。
(イ)もとにもどす。「回復」
②かえす。
(ア)もとにもどす。「復古」
(イ)むくいる。「報復」
③つぐなう(償)
④死者の霊を呼びもどす。
⑤もうす(申)
(ア)報告する。「復命」
(イ)申し上げる。
⑥労役や租税を免除する。
⑦ふむ(履)。ふみ行う。
⑧かさなる(重)。おおう。=覆フウ
⑨易の六十四卦の一つ。機運が循環してもとにかえるさま。
二、➀ふたたびする。くりかえす。=覆。「反復」
②また。
(ア)ふたたび(再)。かさねて。
(イ)語調を強める助字。
【重複】の英語訳
重複 overlapping;
出典:旺文社和英中辞典
繰り返し repetition;
余分 redundancy;
二重 duplication;
重複した superfluous;(語句などが)tautological;
重複する overlap; be repeated; be redundant; duplicate;
【重複】の使い方
毎秒にたとえば十六コマずつを撮影するとして、そのひとコマがまたシャッターの回転速度とそのセクトルの大きさによって規定されたある一定の長さの照射時間中に起こっただけのすべての事がらの重複した像を現わしていることである。
出典:「映画の世界像」 寺田寅彦
器械的な自然界の現象のうち、尤も単調な重複を厭わざるものには、すぐこの型を応用して実生活の便宜を計る事が出来るかも知れない。科学者の研究が未来に反射するというのはこのためである。
出典:「イズムの功過」 夏目漱石
次に氏は社会主義的思想が第四階級から生まれたもののみでないことを言っているが、今までに出た社会主義思想家と第四階級との関係は僕が前述したとおりだから、重複を厭うことにする。
出典:「片信」 有島武郎
この本には数箇所重複している部分がある。
出典:旺文社和英中辞典
The same passages are repeated several times in this books.
締めの言葉
いかがでしたでしょうか?
時代と共に読み方が変わっていく言葉は、まだまだ他にもあります。
日常の中に少し学びを取り入れて、そして、少しだけ「知識力」を高めてみてはいかがでしょうか?
最後はこの言葉で締めたいと思います。
『知識は力なり』『knowledge is power』
イングランドの哲学者、フランシス・ベーコンの格言でした。